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どーも、ゆーすけです。
今は医者自体をやっていませんが、昔は小児科のお医者さんでした。これを言ったら怒られるかもしれませんが、実際のところ深い目的意識があって医者を目指した訳ではなかったので、医学部に入った後も特に何科の医者になろうかんてちっとも考えていませんでした。
でもそんな適当だった僕なのですが、世間一般に過酷と言われている(実際やってみて本当に過酷でした)小児科医への道をなぜだか選んでしまうことになってしまったのです。
もくじ
何をやりたいのかよくわかっていなかった
ひとくちに医者と言っても、内科やら外科やら産婦人科やら小児やら、様々な専門分野があります。そして全てのことを専門にできるわけではなく、ある時点で自分の専門の分野を決めなくてはなりません。
ここ最近ではスーパーローテーションと言って、研修医になって医者という立場で働きながらいろいろな科を回って、それから専門を選べるという制度ができているようですが、僕が医者をやっていた頃は医学部を卒業する時点で専門を決める必要がありました。医学生というのは日本の場合、基本的には見学者です。なので、実際に働いた経験もなく専門を決めなければならなかったのです。
例えば、家業が医者であれば家族と同じ専門を選ぶと言うこともできたでしょう。でも、あいにく自分の両親は医者ではなかったので、そのような選択肢はありませんでした。また、自分や家族が大病した経験もなかったし、かと言って真面目に授業に出ていたわけでもなかったので、何か思い入れがある疾患があるわけでも、何かに疾患にものすごく興味があるわけでもなかったのです。
だから学生の頃は本当に「自分が何科の医者になりたいのか」と言うことが全くわかっていなかったのです。
「なんか違うな」と思うものを除外していった
医学部にはクラスで受ける授業だけでなく、実際に病棟で患者さんの診察や治療を見学したり、実際に行ったりする実習期間があります。あまり授業には出ていなかった僕ですが、さすがにこの実習には出席してました。
だいたいどんなスケジュールかと言うと、大学によっても違うと思いますが、1−2年の間に全ての科を回ります。僕の大学では基本1つの科に1週間、長くて2週間しか費やすことができませんでした。
そして、僕のように何科に進もうか決まっていない学生はこの1−2で得た経験で自分の進む科を決めなくてはならなかったのです。
さすがにこの実習で自分の将来が決まるので、僕も真剣に悩みました。初めは、自分がスポーツをやっていたこともあって、整形外科に進むのかな?と何となく思っていたのですが、実習で整形外科を回った時に、どう言う訳だか「自分はこの科に向いていない」と言うことを感じました。それで整形外科を志望することはやめました。
次は
と思ったのですが、実習で手術を見た時に「これは自分にはできない」と思い外科も除外。内科も「なんか大人が嫌」と言うくだらない理由で却下しました。まぁそんな感じで、あれもやだ、これもやだと言う感じでどんどん選択肢を消去して言ったら、なぜだか産婦人科と小児科が残ったのです。
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最終的に巡り合った(気がした)
そして運命の時はやってきます。その時は産婦人科を回っていて、深夜のお産に立ち会いました。それを見た時に
となって、自分が行きたかったのは産婦人科だったのかと思ったのですが、よくよく考えてみると、お産に感動したと言うよりは、自分はそこにいた赤ちゃんに感動していたことがわかったのです。
こんな感じで迎えた運命の出会い(?)によって僕は最終的に小児科を選ぶことになったのです。
まとめ
まぁ最終的には医者というものも辞めてしまうことになるのですが、僕はこの時に小児科医をやっていて良かったと思っています。小児科医になった後も、その中でさらに細かい専門があって、それを選ぶ際にも同じように消去法スタイルを取りました。そして小児のがんを専門に選びました。そしてその時に臨床で見ていた疾患に近いものを今現在では専門にして研究をしています。なんだかんだでいろんなことがつながっているのだなぁと今になって実感します。
よく巷では「好きなものを仕事にした方がいい」とか「得意なものを仕事にした方がいい」とか言われています。そう言ったものが初めから分かっている人は恵まれているし、それに向かって爆進していけばいいんだと思います。
でも、僕のようにやりたくないことを消去していって最終的に自分のキャリアを選ぶこともありだと思います。残りものには福があるではないですが、意外とそれでも自分の天職に出会えることはあるかもしれません。てかそれを自分が天職だと思っていればそれでいいんだと思います。まぁ僕の場合はそんな感じです(笑)。
ゆーすけ
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