仕事 PR

僕が医者を辞めた理由

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

スポンサーリンク

どーも、ゆーすけです。

突然ですが皆さんは、仕事を辞める(もしくは、転職をする)って経験をした事がありますか?これはもの凄い決断ですよね。特にその仕事に就くまでに相当な時間や労力を費やしてきた様な時にはなおさらですよね。でもね、僕は、時にはそれでもやっぱり仕事を変えるって必要な時ってあると思うんです。だって、そのまま同じ仕事を続けていても自分が幸せになれるとは限らないからです。

大きな決断をする時の心得どーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、何か大きな決断をしなきゃいけない時って結構困ったりしませんか?今日の晩御飯何にしようと...

僕は、実は遠い昔に日本で医者をしていました。そして、子供のがんを専門にしていたんです。でも、もう今は医者はやってません。現在は、アメリカに渡って、研究者としてがんの基礎研究をしています。似た様な事をしていると思われるかもしれませんが、医者と研究者は全く違う職業なんです。医学に携わっていると言えども、基本的には、基礎研究者は患者さんを診る事はないからです。一般的に考えると医者という職業はなりたくてもなかなかなれないものだし、立派な仕事だし辞めるという選択はなかなかないのかもしれませんが、僕は僕なりの理由があってきっぱりと辞めてしまいました

今のキャリアが全てじゃないどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、自分のキャリアってものについて考えたりしますか?まぁ仕事をしていようが、していまいが自...

ここでは、僕がなぜ医者という仕事を辞めて研究者という道を選んだのかって事について簡単に書いてみたいと思います。

医者は忙し過ぎた

医者といってもいろいろな形態があるので全てが全てそうだと言う訳ではないのですが、その頃僕が勤めていた大学病院と言う職場はとても忙しい所でした(もしかしたら今は少しはマシになっているかもしれないけれど)。まずは基本的に拘束時間が長く、平日は大体朝7時から夜10時ぐらいまで病院にいて、土日も1日に1回は病院に顔を出し、月に5回か6回は病院に泊まり込む(この時は仮眠は少しは取れたとはいえ36時間連続勤務なんてこともざらでした)と言う様な生活をしていたんです。また、それだけじゃなく例え病院外にいたとしても、自分の患者さんが急変した時には連絡を受け最悪の場合その足で病院にいくなんて事も頻繁にありました。

忙しい時には掃除は始めないどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、自分が目茶苦茶忙しい時って集中して目の前の事に取り組む事って出来てますか?まぁ自分が本...

まぁ人の命を預かっているのだからそれぐらい当然だと思う方のいるかもしれませんが、医者といっても同じ人間です。さすがに休息がなければ持ちません。その頃の僕は「あーこれが一生続くのはしんどいなぁ」と毎日ため息の連続だったんです。案の定こんな生活が続いていたせいなのかストレスが激しく、最終的には重度の食道炎になりました。これでこの仕事は長くは続けられないだろうなと言う気持ちに拍車がかかったのは確かだったんです。これが第1の医者を辞めようと思った理由です。

これが一生続いたら嫌だなって思ったら我慢するのはやめた方がいいどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、我慢をする人生って感じの事を聞いたらどう言うイメージを持ちますか?おそらく何かもの凄く...

収入の得方に納得がいかなかった

でもそんな事言っても、医者は高収入だからあえて辞めることもないんじゃないかと言う意見もあると思うんです。確かにその頃はある程度の収入はありました。でも、それは自分の働いている大学病院からではなかったんですもしかしたら皆さんは無給医と言う言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、なんの役職もついていないその時の僕はまさに無給医でした。想像するのは難しいかもしれませんが、上に書いた様に長時間拘束されいるのにも関わらず病院からは一銭も給料は出ていませんでした。

仕事なんて「たかが仕事」と思ってりゃいいどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、仕事ってものに対してどの様に考えていますか?まぁ多くの場合は、生きる為の手段って感じに...

ではどの様にしてお金を稼いでいたかと言うと、自分が所属している大学病院の医局と提携している市中病院やクリニックに週の何日かはアルバイトをしにいって、給料はそこから出ていると言う様な状態でした。だから、病気や急なアクシデントでそのアルバイトに行けない時は、その分の収入は全く無くなりますそれだけでなくどう言う契約だったのかもあまり覚えていませんが、年金も健康保険も大学病院から支給される事もなく自分で国民年金や国民健康保険に入っていました。まるで少し割りのいいフリーターの様な状態でした

時には行き当たりばったりでいくのもいいどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、いろんな事に計画を立てて、その計画に沿って人生は生きていきたいなって思ったりしませんか...

この様な状況は役職がついて大学の職員になると少しは変わりますが、基本的に大学病院に勤めている医者はこんな感じでお金を稼いでいます(ぶっちゃけて、どれだけ偉くなってもアルバイトはしないと食べていけません)。この時の僕はどれだけ働いてもその職場からお金をもらえず、誰からも守ってもらえていない状態にものすごく疑問を感じていましたが、みんな当たり前の様にやっている事だったのでなんとなくその流れに乗ってしまっていたんです。でもやっぱりこの収入の得方ってものに、ものすごく違和感は感じていたんです。これが2つ目の僕が医者と言う仕事から離れた理由です。

「この人なんかおかしいな」って違和感は流さない方がいいどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、誰かに出会った時に、「あれ?この人なんか変だぞ」って感じの違和感ってものを感じた事って...

スポンサーリンク

理不尽な対応をされることも多かった

まぁそれでも医者と言う仕事は人に感謝される事も多くやりがいは感じていました。そう言う事があったから、上に書いてきた様な辛い事があってもある程度は乗り越えられていたんだと思います。でもそれが全ての場面でそうだったと言う訳でもありませんでした。医者と言ってもスーパースターや神様ではありません。時としてその場ですぐに症状を取り除いてあげる事はできないんです。病気からの回復までにどうしても時間が必要な場合もあります。それでも、やはりその場ですぐに病気を直して欲しい方からは理不尽の対応をされた事も何度かありました。

理不尽への対処法どーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、自分の周りにどう考えても理に適ってない事ばかり言ってくる人っていませんか?さっきまでこ...

患者さんは納得されていてもその診察室にいなかった付き添いの方が後から診察室に怒鳴り込んできて胸ぐらを掴まれたりした事もありました。自分が診ていない患者さんの家族の方から夜中に病院に電話があり、他の医者の医療ミスを認めろと脅迫された事もありました。もうね、頑張っても、頑張ってもそんな事を言われていたら、気持ちは確実に落ち込んでしまいます。これまでに上記の理由で医者を辞めようかなって悩んでいた時期だったし、そんな風に思っていたこの時期にこの様な理不尽な対応をされる事が立て続けに起こり、なんか心がポッキリ折れてしまったのを覚えています。これが3つ目の医者を辞めた理由です。まぁそんなの甘いって言われるかもしれませんが、僕には結構辛い事だったんです。

罵詈雑言に耐える必要はないどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、他人から暴言を吐かれるなんて事はないですか?まぁそんな事は滅多にないってのなら、そこま...

自分の生活を大事にしたかった

で、ここまでちょっと後ろ向きな理由が重なりましたが、もう1つ僕の決断を決定付けた理由があるんです。そして、おそらくこれが1番重要なファクターだったかもしれません。僕は、先ほども言った様に小児科医でした。子供の対応が上手かどうかは別として(笑)、僕は基本的に子供が好きです。だからこの頃の僕には子供がいませんでしたが、将来的には自分の子供の面倒はちゃんとみたいなと思っていました。でも、子供を持っている自分の同僚がいつ子供に会っているのかわからないぐらいずーっと働いているのを見て、このままこの仕事を続けていたら自分に子供が出来た時に自分の子供の子育てに参加する事が出来ないだろうなぁと思ってしまったのです

何を目指すかは人それぞれどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、自分がどう言う方向に進みたいって事は決まっていたりしますか?まぁもしかしたら、大抵の人...

医者の世界であっても、もっと時間に融通のきく職場もあったのかもしれませんが、やはり医者と言う仕事をやっている限り自分中心に時間を決められる事なんてないんじゃないかな?と僕の中では結論づけてしまったんです。なんかちょっと短絡的に聞こえるかもしれませんが、それじゃあいっそ医者は辞めてしまえと思ったのと、その時に自分が大学院で研究をしていて、ある程度時間に融通が利くって事がわかっていた研究者の道へいくことに決めたのです。まぁ嫌で変えたんではなく、研究ってものにももの凄く興味を持てたからってのも重要なファクターではありましたけどね。と、こんな感じで、これが僕の4つ目の医者を辞めた理由でした。

暖かい家庭の築き方どーも、ゆーすけです。 突然ですが、皆さんは、暖かい家庭と冷たい家庭だったらどっちの方がいいですか?おそらく冷たい家庭がいいなんて...

まとめ

いかがだったでしょうか?医者から研究者になったと言う話を誰かにすると

医者辞めて後悔はない?

と聞かれる事が多いです。でもね、僕は、この決断をした事に全く後悔はないんです。医者と言う仕事はとてもやりがいがあって大事な職業ですが、僕には合っていなかったんだと思います。今の研究者という仕事もいろんなプレッシャーがあって簡単な仕事ではありませんが、辛いと思う事はあっても不思議と辞めたいと思った事はありません。

後悔しなさそうな方を選んで生きていくどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、後悔をしない選択をした方がいいなんて事を聞いた事ってないですか?まぁこれに関しては僕は...

僕の場合はたまたま医者でしたが、この状況が一生続いたら辛いと思う事があるならその環境から抜け出す事も考慮に入れてみてもいいかもしれません。でも、いろいろなしがらみもあってすぐには無理だと思うので、逃げる準備だけでも始めてみてもいいのかな?と思います。自分が苦しくない環境は必ずどこかにあるはずです。

逃げる事は恐れなくていいどーも、ゆーすけです。 突然ですが皆さんは、逃げるって聞いたらどんな事を思い浮かべますか?なんかカッコ悪いって言う感じのイメージを...

また、僕の場合は、今の仕事では自分で働く時間を決める事が出来る関係で子育てにも可能な限り参加する事が出来ています。これは仕事以外で自分がやりたかった事なので、本当にこの仕事を選んで良かったなぁと心から思っています。僕はたまたま自分のニーズに合った仕事にたどり着く事が出来ました。もし皆さんが、今の仕事に不満があるのなら、自分の希望に沿う様な仕事を探してみるといいんじゃないかと思います。これは賛否両論あると思いますが、僕は「命を削ってまでやらなきゃいけない仕事なんかない」と思っているので、辛いなら逃げてもいいと思います。必ず自分に合った仕事は見つかります。諦めなければ必ず見つかるはずです(と思ってます(笑))。

あなたが輝ける場所は必ずどこかにあるどーも、ゆーすけです。 皆さんは、「自分は今のままここにいていいんだろうか?」とか「今よりもっといい場所があって、自分はそれを見逃...

ゆーすけ

スポンサーリンク

ABOUT ME
ゆーすけ
アメリカ在住のがんの研究してる人です。自分の経験を元にした「よりよく生きるためのヒント」を発信し、読む人の心を少しでも軽くすることを目指しています。
「ゆーすけ」ファンの方へ

スポンサーリンク

もし私の書いたブログ記事やツイートに価値を感じていただけている方がいらっしゃるのであれば、よろしければ以下よりサポートを頂けないでしょうか?もし少しでもサポートを頂けるのであれば、クリエイター冥利に尽きますし、今後の作品作りのモチベーションになります

 

こちらから頂きましたサポートは、今後のブログ記事やツイートの取材費として大切に使わせて頂きたいと思います。

 

アメリカ在住の為、なかなか日本の本を手に入れる事が出来ません。ツイートやブログ記事の参考にさせていただきます。ご支援いただければ幸いです。

スポンサーリンク