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どーも、ゆーすけです。
アメリカの片田舎の大学で自分の研究室を持って研究をしています。そんな仕事をしているので、ほんの数人ですが人を雇う経験もさせてもらっています。簡単に言うと数人のボスです。まぁボスと言ってもそんな偉そうなもんじゃなく、基本的にはラボメンバーと横並びでいるつもりでいます。
でも、一応研究室の責任者であるので、それなりにはリーダーシップを発揮していかなければなりません。僕はカリスマがある訳でもないですし、基本は無口で静かなので「俺についてこい!」って感じのリーダーシップではないですが、僕なりのやり方でうちのチームを率いています。
もくじ
マイクロマネジメントとは対極にいる感じ
基本的に僕はマイクロマネージャーではありません。「こう言う実験をしてみたら」とかのアドバイスはしますが、それをどうやったらいいのかの方法はほぼメンバーのやりたい様にやらせています。僕は結果さえちゃんとでてくれば、その過程まで僕が管理する必要はないと思っています。そして、その結果に関しても仮説通りかどうかも気にしません。所詮仮説は仮説です。違ったら違ったでいいと思っています。そこからまた何か新しい仮説に繋げればいい訳ですし。
そして彼らが何時に来ようが、何時に帰ろうがそれも彼らに任せています。僕も子達のお迎えとかあって早く帰る時もあります。みんなそれぞれに仕事外の予定もあると思うし、これもちゃんと仕事さえしてくれていれば僕にとってはどうでもいい事だと思っています。
でも、他の研究室の話を聞くとどうやら違っている事が多いらしく、実験方法もボスの指示通りに行わなきゃならなかったり、結果が仮説通りに出ないと怒られたり、朝は何時に来いだとか土日も働けだとか言われている様なのです。まぁ確かにその手の研究室は結果も出ているので、中で働いている人たちにもそれなりにメリットはあるのかもしれませんが、僕にはどうもそう言う事は出来そうな気がしません。
時々自分のラボのメンバーから「もっと指示を出してもいいんだよ」とか言われることもありますが、これが僕のスタイルです。まぁだからと言って結果を気にしていないわけではないですが、それでダメになるんだったらそれまでだったんだろうと思うしかないと思ってこのスタイルを貫いています。
僕のオフィスのドアは常にオープン
そんな感じなので、必要な事がない限りは僕は彼らの邪魔をしない様に実験室には極力顔を出さない様にしています。時々実験室にわざと自分のデスクを置いて仕事をしているボスもいますが、それじゃあメンバーも息が抜けないし可哀想です。
かと言ってコミュニケーションを一切とっていないかと言ったらそう言う事ありません。まず僕のカレンダーは彼らと共有しているので、僕の予定が空いているのか空いていないのかは彼らにわかる様になっています。そして、僕はオフィスに着いたらオフィスの中にいようがいまいが、オフィスのドアは全開にしています(不特定多数の人が通る場所ではないのでこれが可能です)。だから、僕が大学にいるのかどうかはオフィスのドアを見ればわかる様になっています。
うちの研究室では、暗黙の了解で僕が大学にいて会議などの予定がない限りはいつでもオフィスに来ていいことになっています。そして、僕はどんなに忙しくても彼らが来たら必ず手を止めて話を聞く様にしています。たまにオフィスのドアとちょっとだけ開けて「中にはいるけど入ってくるなよオーラ」を出している同僚もいますが、僕のオフィスのドアは常にオープンです。
僕はボスの大切な仕事の1つはメンバーの困っていることを助けてあげることだと思っている彼らがいつでも来れる様な環境を用意しています。たとえ出張や休暇等で大学にいなくても、必要に応じてメール、テキスト、電話のどれかで連絡が取れる様にしています。まぁ困っているからと言って簡単に答えはあげずに自分で考えさせる事が多いですが(笑)。
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ミーティングの主役はメンバー
「なんかそれじゃあ向こうが来るまで何も情報が入って来ないじゃないか?」と疑問に思うかもしれません。でもその心配には及びません。一応、週1回1−2時間のラボミーティングは行なっています。そこでは研究の進捗状況などをみんなで話し合うのですが、基本的に僕は脇役に回ります。
うちのラボでは僕以外のメンバーが持ち回りでミーティングを仕切ります。で、僕はボスだけどミーティングの1参加者に降格させられています。そして、ミーティングのほとんどの時間はメンバーが喋って僕は時々質問するぐらいに抑えています。
ではなぜこの様にしているかと言うと、まず僕が喋り出したら確実にみんな黙り込むからです。一応、そこまでうるさくないボスでもボスはボスです。やっぱりみんな気を使います。僕はなるべくその様な状況を作らない様にしています。他の研究室のミーティングに参加した事があるのですが、基本的にはボスが一方的に喋って指示を出して終わり、みたいなものが多かったので、それを反面教師にしてこの様なスタイルにたどり着きました。そして、ミーティングを仕切るって意外といろんなことに気を使わなくちゃならないので、彼らの勉強にもなるかな?とも思って彼らに仕切りは任せています。
まとめ
こんな感じでガンガン引っ張る感じではないので、メンバーにとっては頼りないと思う時もあるかもしれませんが、人がどんどん入れ替わるって事はないの(自分の将来に向けて前向きな辞職ってのはありましたが(下の話も読んでみてください))でどうにかこうにか上手くチームを率いる事はできているんじゃないかと思います。
僕が目指しているのは「脇役」型のリーダーシップです。ボスなんか目立たなくって全然いいです。やっぱりチームの中心は何もしていないボスではなくて、現場で頑張っているメンバーであるべきだと思っていますし、なるべく彼らが働きやすい環境を作ってあげたいと思っています。僕はそうする事がいい仕事に繋がるんじゃないかと思っています。てかそう信じています。マイクロマネージャーでメンバーを駒ぐらいにしか思っていないボスなんかには負けたくない!
ゆーすけ
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