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どーも、ゆーすけです。
突然ですが皆さんは、自分の側にいる人ってある一定の分野の人に偏っていたりしませんか?まぁこれってある程度しょうがない事ですよね。だって、学校とかの様にあらゆるジャンルの人が一堂に会する場所にいたりする訳じゃなければ、自分の周りにいる人って自分が関わってる分野の人ばかりになっていくのはしょうがない事ですよね。自分が無理やりにでも他の分野の人と関わろうとでもしなければ、そんな事って難しくなっていきますよね。特にこれって大人になればなるほど難しくなっていく事だったりするんじゃないかと思います。

このブログではちょこちょこと出てくる事だとは思いますが、昔は日本で遠い昔に医者をしていました。でも、もう今はやっていません。そして、今現在は、アメリカに移住していて、アメリカの片田舎の大学で研究者をしています。日本を離れてアメリカにきてからいろんな経験をしてきました。その中でもアメリカにきて良かったなぁと思っている事の1つとして挙げてみたいのが、いろんなバックグラウンドを持つ人たちと知り合えたって言う事です。日本にいてもそう言う事をするのは可能なのかもしれませんが、日本にいた頃の僕にとってはいろんな分野の人と付き合いを持つという事自体が物理的に難しかったのです。僕は、あのまま日本の医学界にいる人とだけ付き合っていたら、自分は人間としてどうなっていたのかな?って思う時がたまにあります。本当にね、いろんなバックグラウンドを持つ人と付き合うって大事な事だと思います。皆さんももしチャンスがあったら、そう言う事をする様にしてみて下さい。きっと自分の人間の幅みたいなものが広がっていくと思いますよ。

ここでは、なぜ僕がその様に考えているかについて簡単に解説してみたいと思います。
もくじ
アメリカにきた事で、医学界以外の人と知り合えた
まずこれは、皆さんの多くの方がご存知だとは思いますが、日本の場合、医学部にいくとしたら、高校を卒業してそのまま医学部に入学する事になります。僕の場合も御多分に洩れず、高校を卒業してからそのまま直で医学部に入りました(まぁ浪人をしているので、実際には直接ではないかもしれませんが、そこは直接いったって事にしておいて下さい(笑))。そして、高校までは医学部を目指している友達だけでなく、医学部以外の理系の分野を目指している友達や、文系の友達などいろんな分野に興味を持っている友達が沢山いました。まぁそんな意味では、高校までは自分の友達のバラエティーってのは結構あったと思います。

でもね、医学部に入学した途端に、当たり前の事かもしれませんが、周りはみんな医者を目指している友達ばかりになってしまったんです。まぁ昔からの友達と縁が切れた訳ではなかったので、その後もちょくちょく会う事はありましたが、常に会える訳でもなく、普段の生活では医学部の友達と過ごす時間が多くなっていきました。と、こんな感じで、医学部に入ってからは、自分の友達のジャンルに偏りが出来てきてしまっていたんです。それに加えて、医学部は6年間あって、他の学部は4年間しかなかったりもしたので、僕が学生をやってる間に、昔の友達は就職して社会に出る事になり、さらに昔の友達との関わりが減っていき、友達の範囲ってのはどんどん狭まっていったんです。それから数年が経ち、今度は僕は医者になります。すると、仕事がむちゃくちゃ忙しくて、ほとんどの時間を病院の中で過ごす事になりました。もうね、あの頃は、朝から晩まで休みなく病院にいた様な気がします。そんな感じで、ますます僕の周りからは、医学界関係以外の人間関係がなくなっていってしまったんです。

もうね、これは今となってはあまり覚えていませんが、その頃の僕は、かなり考え方が偏っていた様な気がします。だって、自分の周りには同じ様な経験をしていたり、同じ様な環境にいる人しか存在していなかったと思うからです。しかも、さらにまずい事に病院の中では「先生」と呼ばれて、ちょっと持ち上げられてる感じもありましたし、それが当たり前になっている感じでもありました。なるべく偉そうにならない様には注意していたつもりでしたが、もしかしたら偏った考えプラス、少し偉そうな感じだったかもしれません。今思い返すとちょっと恥ずかしくなります。もうね、自分の問題でもあると思いますが、ある程度環境の影響ってのもあったとは思います。言い訳するつもりはないですが、医者の中ではこんな感じになってしまう人って結構多いんじゃないかと思います。

そして、一気に話は変わって、僕は、日本での医者の仕事をやめてアメリカに渡る事になるのですが、そこにはもう医者時代の知り合いは誰1人もいませんでした(当たり前っちゃあ、当たり前の事ですよね)。でもね、これの全てが新鮮でした。その頃僕がいた街には日本人が沢山いたので(今僕が住んでる街と違ってある程度都会だったんです(笑))、日本人の友達も沢山作る事が出来ました。そして、大事な事は、その時に出来た友達には、ほぼほぼ医学界関係の人はいません。で、誰も僕の事を「先生」とは呼びません(笑)。本当にフラットなお付き合いです。これが僕にとっては、とても新鮮だったし、嬉しい事でした。だって、日本で医者をやっていた頃の環境ってのが異常だったって事に気がつかせてくれたんですから。それに加えて、医療関係以外の仕事の事もいろいろと知る事ができました。もうね、ここでいろんな人の話を聞くまでは、自分が恐ろしく無知だったって事にも気がついてなかったんですよ(笑)。もしあのまま日本で医者を続けていたら、本当に世の中のことを何も知らない偉そうな大人になっていたかもしれません。今考えるととても恐ろしいことです。本当にね、いろんなバックグラウンドを持つ人と付き合うって大事な事だと今でも思ってます。

アメリカにきた事で、いろいろな国や人種の人とも知り合えた
そして、もう1つ僕が、アメリカに移住してきて良かったなと思う事ってのは、日本人以外の人たちとも友達になれたって事だと思います。今は日本にも海外の人が沢山移住してきていたりするので、こう言う機会は増えたかもしれませんが、僕が、日本で暮らしていた時には、日本にはほぼほぼ日本人しかいませんでした。基本的には、日本人だけの社会って感じがしていました。でもね、やっぱり日本の外にいるって事で、日本にいる時ほど日本人には出くわしません。そして、アメリカは移民の国って事もあって、アメリカ人だけじゃなく、あらゆる国の人間がそこらじゅうにいたりもするんです。もうね、これは確実にアメリカにきた事による収穫だと僕は思っています。だって、日本にいたら、こんなに沢山の国の人と知り合ったりする事って出来なかったと思うからです。

そしてただ知り合いになるってだけじゃなくて、文化の違いを身をもって知るって事が出来た事も大きな財産だと思います。こう言う事に関しては、あのまま日本にとどまっていたら絶対に経験できなかった事だと思います。食べ物の違い、民族衣装の違い、大事にしているものの違い、宗教の違い、祝日の違いなどなど、本当にいろんな事を知る事が出来ましたし、自分の持ってる価値観ってものだけが正しい訳でもないんだなって事にも気がつく事が出来たと思います。本当にね、我々が住んでる街はもの凄く小さな街なのですが、我が家の子たちが通っている学校には50近くの国をバックグラウンドに持つ子たちが通っていて、彼らは、小さな頃からその様ないろいろな国の文化が入り混じっている環境で過ごせているんです。そんな事が小さいうちから経験出来るって素晴らしい事だし、とても羨ましく思います。

そして、僕はあまりこう言う事に敏感ではないのでほとんど感じた事はないのですが、周りにいる何人かの友達は差別の様なものを経験した事もあるようです。それが良い事なのかどうかはわかりませんが、そういう事が身近にあるって事が知れたのは、とてもいい勉強になったと思っています。これは、みんなが同じ様なバックグラウンドの集団の中にいたらそこまで経験出来る事ではないですからね。まぁ日本でも差別はあるとは思いますが、ここアメリカで経験する差別はまたちょっと次元が違ったりしますからね。

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まとめ
いかがだったでしょうか?大人になってある程度時間が経ってくると、だんだん自分のいる社会ってものは狭くなってくると思います。そして交友関係のほとんどが職場関係、もしくは子供の学校関係とかってものに偏ってきたりするのではないでしょうか?同じ様な境遇の人が存在する空間にいるってのは、それはそれで安心なのかもしれませんが、だんだんと考え方とかが偏っていってしまう様な気がします。

僕の様に「仕事を変えてしまう」とか「住む国を変えてしまう」とかって感じに自分のいる環境を完全に変えてしまうって事は、簡単に出来る事じゃないってのは良くわかります。でも時には、自分のコンフォートゾーンを飛び出して、新たな友達(特に、自分とは違うバックグラウンドを持ってる新しい友達)を作っていく事も大切なような気がします。

人間の幅ってものを広げていくには、自分1人で出来る事には限界があると思います。なので、いろいろな人に出会うって事がとても重要になってくるんじゃないかと思います。別に新たに出会った人全てと深く付き合う必要はないとは思います。でも、「あー、こう言う人もいるんだぁ」とか「あー、こう言う考え方もあるんだぁ」とかって感じの事を知るだけでも十分な収穫にはなると思います。そんな意味からも、僕は、アメリカに移住して良かったなぁと思ってます。皆さんも可能であれば、いろんなバックグラウンドを持ってる人と付き合う様にしてみて下さい。きっと人生は楽しいものになっていくし、自分の人間としての幅ってものも広がっていくと思いますよ。

ゆーすけ
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