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どーも、ゆーすけです。
突然ですが皆さんは、自分の進路を決めたりする時ってどんな風にして決めていくのがいいって思いますか?まぁこれに関しては、きっと自分がどうしてもやりたいとか、自分がとても好きとかって事を基準に決めていった方がいいって思ったりするんじゃないかと思います。まぁきっとおそらくそれが理想であって、正解でもあったりするんじゃないかと思います。でもだからと言って、やりたい事、好きな事ってのがよくわからないって思ってる方もいらっしゃるんじゃないかと思います。

僕が自分の最初の仕事を決めた時にもそんな感じでした。今現在の僕は、医者自体をやっていませんが、遠い昔は小児科のお医者さんをしていました。そして、その小児科のお医者さんってのが僕の最初の職業です。まぁこれを言ったら怒られちゃうかもしれませんが、実際のところ深い目的意識があって医者を目指した訳でもなかったので(両親が医療系の仕事をしていた関係で医学部を目指しました)、医学部に入った後も特に何科の医者になろうかんてちっとも考えてはいなかったんです。

そんな適当だった僕なのですが、世間一般に過酷と言われている(実際やってみて本当に過酷でした(笑))小児科医への道をなぜだか選んでしまう事になってしまったのです。でも、それは最初から小児科医になりたかった訳じゃなくて、消去法で選んでいったらそこにたどり着いてしまったって感じだったんです。まぁこの方法が正しいのかどうかは正直言ってわかりませんが、自分の進路に迷ってる人がいたとしたら、僕は、迷い続けているよりは、消去法でもいいから選んでしまうってのがいいんじゃないのかな?ってちょっと思っていたりします。それで意外と自分にピッタリの進路が見つかったりもすると思うからです。

ここでは、なぜ僕がその様に考えているかについて簡単に解説してみたいと思います。
もくじ
自分が実際に何をやりたいのかをよくわかっていなかった
まず最初に言っておきたいのは、ひとくちに医者と言っても、内科やら外科やら整形外科やら産婦人科やら小児やら、様々な専門分野があるって事です。そして医者になったからって、全ての分野を専門に出来る訳じゃなくて、ある時点で自分の専門の分野を決めなくてはなりません。ここ最近ではスーパーローテーションと言って、研修医になって医者という立場で働きながらいろいろな科を回って、それから専門を選べると言う制度が出来ているようですが、僕が医者をやっていた頃は医学部を卒業する時点で専門を決めて1つの分野に専念する必要がありました。医学生というのは日本の場合、基本的には医療を提供する事は出来ない単なる見学者って感じの事がほとんどです。なので、実際に働いた経験もなく専門を決めなければならず、その決定をするのがその時の僕にとっては、とても難しかったのです。

例えば、家業が医者であれば家族と同じ専門を選ぶと言う事も出来たと思います。でも、あいにく僕の両親は医者ではなかったので、そのような選択肢はありませんでした。また、自分や家族が大病した経験もなかったし、かと言って真面目に授業に出ていた訳でもなかったので、何か思い入れがある疾患がある訳でも、何かの疾患や分野にもの凄く興味がある訳でもなかったのです。もうね、今となっては、こんな人間が医者になろうとしてたって事に申し訳なさみたいなものを感じてしまいます。でもね、これは正直な所、僕だけの話ではなく、多くの医学生や研修医が抱えている様な悩みだったりするんじゃないかと思います。そんな感じなので、学生の頃の僕は本当に「自分が何科の医者になりたいのか」と言う事が全くわかっていなかったのです。だからこそ、何科の医者になるのかって事を決めるのは僕にとっては重大な決断だったんです。

「なんか違うな」と思うものを自分の選択肢から除外していった
でもだからと言って、医学生が患者さんに関わる勉強を全くしないって事はなくて、医学部にはクラスで受ける授業だけでなく、実際に病棟で患者さんの診察や治療を見学したり、実際に簡単な診察を行ったりする病棟実習と言う期間があります。あまり授業には出ていなかった僕ですが、さすがにこの実習には出席してましたよ(笑)。だいたいどんなスケジュールかと言うと、大学によっても違うと思いますが、病棟実習ってのは1-2年ぐらいあって、その1-2年の間に全ての分野(もしくは、全ての科)を回ります(大体30分野ぐらいですかね)。そんな感じなので、僕の大学では基本1つの科に1週間、長くて2週間しか費やす事は出来なかったんです。そして、僕のように何科に進もうか決まっていない学生はこの1-2週間の実習で得た経験で自分の進む科を決めなくてはならなかったのです。よく考えてみたら、そんな短い期間でその科の全てがわかる訳はないし、判断するのはとても難しいですよね。

もうね、さすがにこの実習で自分の将来を決めなきゃいけないので、僕も真剣に悩みましたよ。初めは、自分がスポーツをやっていた事もあって、整形外科に進むのがいいかな?って感じの事を何となく思っていたのですが、実習で実際に整形外科を回った時に、どう言う訳だか「自分はこの科に向いていない」と言う事を感じてしまったんです。なので、その時点で整形外科を志望する事は僕の選択肢の中からは除外されたんです(別に整形外科を否定してる訳じゃないって事はわかっていて下さい。整形外科ってとても素敵な分野です。ただ僕には合わないなって思っただけなんですよ)。

で、その後に外科の病棟で実習を行った際に、
と思ったりもしたのですが、実習で手術を見た時に「こんな細かい作業はきっと自分には出来ないな」と思って外科も除外しました。内科で実習した時も「なんか大人を相手にするのが嫌かも?」って言うくだらない理由で却下してしまいました(笑)。まぁそんな感じで、あれもやだ、これもやだと言う感じでどんどん自分の選択肢を消去していったら、最終的には産婦人科と小児科が残ってしまったのです。

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最終的にこれだと言うものに巡り合った(気がした)
そして運命の時はやってきます。その時の僕は産婦人科を回っていて、深夜のお産に立ち会っていました。それを見た時に
と胸の中が熱くなって、自分がやりたかったのは産婦人科だったのかと思ったんです。で、自分の気持ちは、どんどん産婦人科に傾いていって、産婦人科についていろいろと勉強をする様になっていきました。でもね、勉強をすればするほど、なんかしっくりこない気持ちが湧き上がってきてしまっていたのも事実だったんです。

そこでその違和感みたいなものを、冷静になってよーく考えてみる事にしました。でもそんなに簡単にその違和感の訳はわかる訳もなくて、僕は、このまま産婦人科にいこうかな?って思っていたのですが、最終的に気がついたのは、僕は、お産と言うものに感動したと言うよりは、自分はそこにいた赤ちゃんに出会えた事に感動していた事がわかったのです。と言う事で、ここで産婦人科にいくと言う選択肢も僕は除外する事にしたんです。こんな感じで迎えた運命の出会い(?)によって僕は最終的に小児科を選ぶって事に決めたんです(笑)。

まとめ
いかがだったでしょうか?まぁ最終的に僕は医者と言うものも辞めてしまう事になるのですが、僕は、最初の職業として小児科医をやっていて良かったと思っています。小児科医になった後も、その中でさらに細かい専門があって、それを選ぶ際にも同じ様に消去法スタイルを取りました。その結果として、僕は、小児のがんを自分の専門に選びました。そしてその時に臨床で見ていた疾患に近いものを、今現在では、研究者として専門的に研究をしています。なんだかんだでいろんな事がつながっているのだなぁと今になって実感します。そして、どんな経験にも無駄はないんだなぁって感じにも思っています。

よく巷では「好きなものを仕事にした方がいい」とか「得意なものを仕事にした方がいい」とか言われています。まぁそう言ったものが初めから分かっている人は恵まれているし、それに向かって爆進していけばいいんだと思います。でも、僕の様にやりたくない事を消去していって最終的に自分のキャリアを選ぶってのもアリだと思います。残りものには福があるではないですが、意外とそれでも自分の天職に出会える事はあるんじゃないかと僕は思っています。てか、それを自分が天職だと思っていればそれでいいんじゃないかと思っています(笑)。まぁ僕の場合はそんな感じです。

ゆーすけ
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